レチノール
ねこ♂先生

レチノールについて詳しく解説するね!

レチノールとは?
効果と使い方を医師が解説

ビタミンA誘導体の一種で、ニキビ・シワ・毛穴改善に効果的な成分です

レチノールとは

レチノールはビタミンA誘導体の一種で、肌のターンオーバーを促進し、コラーゲン生成をサポートする成分です。

医療用のトレチノイン(レチノイン酸)よりも作用が穏やかで、化粧品に配合できる成分として広く使用されています。

ビタミンA誘導体の種類

  • トレチノイン(レチノイン酸):医療用、最も効果が高い
  • レチノール:化粧品用、トレチノインより穏やか
  • レチナール:レチノールより刺激が少ない
  • レチニルエステル:最も穏やか、効果も穏やか

レチノールの効果

ニキビ改善

毛穴の詰まりを改善し、ニキビの発生を予防します

シワ改善

コラーゲン生成を促進し、小ジワを目立たなくします

毛穴改善

皮脂分泌を調整し、毛穴を目立たなくします

美白効果

ターンオーバーを促進し、色素沈着を改善します

肌質改善

肌のキメを整え、ハリと弾力を向上させます

アンチエイジング

肌の老化を遅らせ、若々しい肌を保ちます

正しい使い方

1

夜のスキンケアで使用

レチノールは紫外線に弱いため、必ず夜に使用します。日中は日焼け止めを必ず塗りましょう。

2

低濃度から始める

初めて使う場合は0.1%以下の低濃度から始め、肌が慣れてきたら徐々に濃度を上げます。

3

週2-3回から開始

最初は週2-3回の使用から始め、肌の状態を見ながら徐々に頻度を増やします。

4

保湿をしっかり

レチノールは乾燥しやすいため、使用後は必ず保湿クリームでしっかり保湿します。

5

継続が大切

効果を実感するには3-6ヶ月の継続使用が必要です。焦らず続けましょう。

副作用と注意点

よくある副作用

赤み・ヒリヒリ感
乾燥・皮むけ
かゆみ
一時的なニキビ悪化

使用を避けるべき人

妊娠中・授乳中の方:胎児への影響が懸念されるため使用禁止
敏感肌の方:刺激が強いため慎重に使用
湿疹・炎症がある方:症状が悪化する可能性あり
ねこ♂先生

レチノールは効果的な成分だけど、刺激が強いから焦らず少しずつ慣らしていくことが大切だよ。最初は赤みや皮むけが出ることもあるけど、これは「レチノイド反応」といって正常な反応なんだ。でも、症状が強い場合は使用を中止して皮膚科を受診してね🐾

レチノール vs トレチノイン

項目レチノールトレチノイン
分類化粧品成分医療用医薬品
入手方法市販品で購入可能医師の処方が必要
効果穏やか強力
刺激比較的少ない強い
価格手頃保険適用外で高額
おすすめ初心者・予防ケア重度のニキビ・シワ

よくある質問

Q. レチノールはいつから効果が出ますか?

A. 個人差がありますが、通常3-6ヶ月の継続使用で効果を実感できます。ニキビは1-2ヶ月、シワは3-6ヶ月が目安です。

Q. 朝も使えますか?

A. レチノールは紫外線に弱く、日中の使用は推奨されません。必ず夜のスキンケアで使用し、翌朝は日焼け止めを塗りましょう。

Q. 他の美容成分と併用できますか?

A. ビタミンC、AHA/BHAなどのピーリング成分との併用は刺激が強くなるため避けましょう。保湿成分やナイアシンアミドとの併用は可能です。

Q. 濃度が高いほど効果的ですか?

A. 濃度が高いほど効果は高まりますが、刺激も強くなります。初心者は0.1%以下から始め、肌が慣れてから徐々に濃度を上げることをおすすめします。

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ねこ♂先生
医師免許保有の現役皮膚科医

ねこ♂先生

医師免許保有の現役皮膚科医

経歴・専門

  • 医師免許証を保有
  • 市中病院や皮膚科クリニックを多数勤務
  • アトピー性皮膚炎・湿疹疾患を専門に診療

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